生理や妊活、更年期障害などの話題が社会で広く取り上げられるようになり、
働く女性を取り巻く環境も少しずつ変わってきました。しかし、悩みを隠して
我慢しながら仕事を続けている女性はまだまだ多いようです。そんな中、女性特有の
健康問題対策のため、多くの企業が産業医の在り方を見直す取り組みを始めているとの
ニュースを目にし、非常に良いことだと思いました。
例として紹介されていた取り組みは2つです。
1つは、産業医を対象とした婦人科セミナーです。婦人科以外の医師でも女性特有の
疾患や体調不良で悩む社員の聞き取りやアドバイスができるようになるためのものです。
2つ目は、医師による問い合わせ窓口の設置です。産業医が社内にいない日にオンラインで
対応してもらうというものです。すぐに病院に行くほどのことではないがなんとなく体の
異変を感じてモヤモヤしてしまうというような時に、メールで症状を伝え、それに対して
医師が動画で回答するというやり方が紹介されていたのですが、利用した社員は
「ずっと抱えていた不安が消えた。ただ話を聞いてくれるというだけでも心強い存在だ」と
いうような感想を述べられていました。
産業医の活躍で女性社員の士気が上がり企業の生産性向上につながるサイクルが出来上がる
ことを期待したいと思います。
また、社内に産業医がいないという会社も多いと思います。そんな場合でも、会社が積極的に
健康診断の啓発や情報共有、特別休暇などの措置を進めることが重要だと感じました。
健康経営を意識した取り組みは社員同士のコミュニケーション活性化や離職率の低下を促し、
結果的に企業の業績向上につながることでしょう。
働く女性が我慢を強いられることなく仕事に打ち込めることができる環境が当たり前の社会に
なるよう当社も力を尽くして参ります。