JAXAと三菱重工業が開発した新大型ロケットH3が、いよいよ17日に
打ち上げられます。エンジントラブルによる2度の打ち上げ延期を乗り越えて
ここまで漕ぎ着けられた開発者の方々には尊敬の念でいっぱいです。
H3には欧米が進める月探査プロジェクトで物資を補給したり、
災害時の観測衛星や防災に役立てるための衛星の搭載も予定されており、
日本における宇宙開発の躍進が期待できます。
宇宙開発力の指針として挙げられるのが人工衛星の打ち上げ数。
世界の人工衛星打ち上げ数は最近5年間で激増しています。
2021年に打ち上げられた人工衛星の数は1,809機で、
この数は2011年の打ち上げ数129機の14倍にもなっています。
民間企業が宇宙開発に乗り出したことで機体の軽量化や新型エンジンの開発、
期待構造のシンプル化が進み、コストをかけずにロケットを打ち上げることが
できるようになったのが大きな要因でしょう。
日本の人工衛星打ち上げ数は301機で世界第5位。
1位のアメリカ6,198機の20分の1以下程度なので、大いに伸びしろがありますね。
H3の打ち上げ成功により日本の宇宙開発に勢いがつきますし、人工衛星等の受注数も
増えることが期待されますので、輸出産業の拡大を祈りつつ、
明日の打ち上げをテレビで見守りたいと思います。
2/17追伸:本日の打ち上げは中止になったようですね。大変残念ですが、
次また頑張っていただきたいです!