自分の中に大胆さと緻密さの両方を持ち合わせることが、
仕事を進める上でとても大切です。
大抵の人はどちらかに傾いています。
私は、緻密さに欠けていました。
しかもそのことに長い間気づいていませんでした。
とにかく動いて物事をかたちにするまではいいのですが、
詰めが甘くて頓挫することも多かったです。そういう時は
「縁がなかったんだ」ぐらいにしか思わず、振り返りもせずに
ずんずんと次に進む。その繰り返しでした。
ある時、ペーパーワークを手伝ってもらった女性が
非常にきめ細やかに仕事を進めるのを目にし、目からウロコが落ちました。
私が作った取引先への書類(自分では完璧だと思っている)について、
彼女は実に様々な部分に手を入れて全く違うものに仕上げたのです。
自分では気づかなかったほんの小さな部分も手を抜かずに改良されていました。
取引先には喜んでいただき、今も長いお付き合いができています。
緻密さとは気づく力なんですね。
長いサラリーマン生活でどんな働き方をしていたのかと、大いに反省しました。
もちろん緻密さはペーパーワーク以外のところでも大事です。
今どこまでを伝えて、次の段階ではどう進めるか。
たとえプロジェクト結実へのスピードが若干緩まったとしても、
結果的にその方が長くて良い取引につながることを
身をもって感じる毎日でございます。
ありがとうございます。