医療技術の進歩により医療に関する情報が複雑化しています。また、健康に関する情報が
インターネットなどで容易に入手できるようになったことで、情報の受け手側には正しい
情報を見極める力が求められています。
健康リテラシーを高めるために大切なことを考えてみました。
1. 教育の充実
健康リテラシーの向上には、教育の充実が必要です。学校教育において、これまで以上に医療や健康に関する基礎的な知識を身につける機会を設けることが必要です。また、医療従事者も患者に分かりやすく説明するためのコミュニケーションスキルを磨く意識が求められていると感じます。
2. 情報の信頼性の確保
インターネット上で簡単に健康に関する情報を得ることができるようにになりましたが、情報の信頼性に問題があることがあります。情報提供者が正確かつ客観的であることを確認できる何らかの表記の設定や情報提供者による情報の厳格な審査が必要だと考えます。
3. コミュニケーションの改善
医療従事者と患者のコミュニケーションの改善も、健康リテラシーの向上に重要です。医療従事者は、できる限り専門用語を使わずに分かりやすく説明することを心がけること。そして患者側も、自らの状態や症状を正確に伝えようとする意識が重要です。また、患者の立場に立った情報提供や、共同意思決定の取り組みも広げていく必要があると考えます。
4. 健康増進施策の推進
政府のみならず自治体が、健康増進のための施策を積極的に推進することも健康リテラシー向上につながります。定期健康診断の受診率はこの10年で6割以上にまで上がったようですが、未だ3割強の人々が年に1度も健康診断を受けていないというデータがあります。運動指導や栄養指導、禁煙キャンペーンなど、健康増進につながる具体的な取り組みも必要だと考えます。
自分に必要な情報を取捨選択して適切に行動する力を養いたいですね。